紙タイムカードをやめてタイムカードシステムを自分たちで作ろうって決めるまで

144Labの今津です。

今日は社内システムについて。

長年紙タイムカードを使ってきたけど、不便だなあとはずっと思ってたんですよね。 f:id:mitszo:20180731121545j:plain

  • タイムカードの機械がないと打刻できない。
  • 打刻できないときとか間違いの修正は手書き。
  • 毎月末手動で時刻読み取って時間計算する。
  • 基本的に1日1回しか出退勤できない。

会社ではもちろん勤務時間等に関するルールはあるんだけど、「社員の人たちが働きやすいようにしよう」が根本にあるので、例えば育児などで10-18時の勤務が難しい場合に、在宅勤務したり変則時間勤務ができるようにしたりしている。フレックスタイム制もその一環。 たとえば、午前中は出社して昼に帰宅して夜20-22時に在宅勤務する、ということができる。

もうこの時点で紙のタイムカードは全く役に立ってないんですよね。在宅勤務が多い人の場合は機械での打刻より手書きの方が多いことも珍しくない。

しかも総務の担当の人は、毎月その手書きメモとSlackの報告を突き合わせながら手作業で勤怠記録の確認とかしてる。うちってソフトウェア開発してませんでしたっけ?

タイムカードについて、大事(システム的に)だと聞いてたポイントがいくつかある。

  • 勤怠の記録をそもそも残せること
  • 本人がいつでも勤怠記録を確認できること
    • 特に月末処理(締め処理のタイミング)時に本人が確認できること
  • 本人以外が勤怠記録を確認できること

あと、そもそも勤務時間管理の目的は、従業員の安全が主である、ということ。

今回たまたま就業ルールをグループ内で統一しようって話になって勤怠の話の中で、タイムカードも紙である必要はないよね、勤怠サービスを導入するのも検討しようということになって、いくつか試用してみることに。

有名どころを僕もいくつか触ってみたんだけど、どれも「タイムカード」じゃなくて「勤怠管理」なんですよね。 使い始まる前に就業ルールの設定をだいたいするんだけど、これがきめ細やかで大変。かといってデフォルト設定で使い始めちゃうと、出勤操作したら「遅刻」って表示されてしまって、解除するには上司に申請して〜といった操作が必要だったりする。また、日に何度も出退勤できるものはほとんどなかった。なのでイマイチうちには合わないなあとは思いつつも「自作するのも運用するのも結構なコスト」という声もありで停滞気味になってしまった。

「タイムカードの代わりだけならこんな程度でいいんだけどなあ」と思いつつ、こっそりAPIサーバーを書いてみた。ものすごく単純な仕様。勤怠レコードというよりも単に「開始」「終了」のログを残すだけ。 ユーザーの区別にはメールアドレスだけ。 従業員だからメールアドレスがあれば誰かは分かるし。 適当に記録を取得するところまで作ってチームにお披露目。

ちょうどリーズナブルなQRコードリーダーを試したりしてた時期でもあって、QRコードで勤怠記録をつけられるね、GUIかぶせたら記録付けることも見ることもできるね、ちょっとやったみよう、というノリで作り始めてしまった。

QRコードリーダー版

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東京には技術担当数人だけのオフィスもあって、そこで使い始めたのをきっかけに 大阪のオフィスでも紙との併用を開始。タイムカードシステム導入を一緒に検討していた他のメンバー、とりわけ総務担当の人からも「こういうデータが月末に得られるなら紙のかわりでもいいかも」と言ってもらって、ほとんどなし崩し的に導入することになった。 f:id:mitszo:20180731121641j:plain

( ̄ー ̄)ニヤリ

こういう自分たちで使えるツール作って実際に運用していくのって楽しいですね。

いまは単に記録を取ることしかできないけれど、総務向けの集計機能などを追加していくつもり。 いまはそもそもの就業ルールの見直しもしているところなので、整理がついたら有給休暇の管理や、労働時間を基にした製造コストの算出支援の仕組みづくりにまで拡げていきたいと思っている。

これは個人用に作ってみたM5Stack版

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