2019-01-01から1年間の記事一覧

ハードウェアのデバッグについて

先日、IoT開発を始めたばかりという方から「ハードウェアのデバッグはどうやるんですか?」と質問を受けました。デバッグというか動作確認には各種測定器を使うわけですが、どういう手順でどういう測定器を使うかはあまり解説されていないと思ったので、まと…

「技適未取得機器を用いた実験等」の届出をしてみた

144Lab/スイッチサイエンスの菊地です。 昨日11月20日より改正電波法の一部が施行され、総務省電波利用ホームページ内に「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」のページが開設されました。 これは「技適」相当の技術基準を満たす無線機器については、実…

nRF52シリーズをArduinoで開発する方法

144Labの入江田です。 Adafruit_nRF52_Bootloaderですが、そのままArduino環境構築して利用可能なのを発見しました。 「Adafruit nRF52 by Adafruit(adafruit:nrf52) version:0.14.6」 というボードサポートを追加するだけでarduinoコードの実行とシリアルモ…

Scratch2.0 オフラインエディター Windows版で拡張機能の追加ができない時に試してほしいこと

Scratch2.0 オフラインエディター Windows版で拡張機能の追加ができない時に試してみてほしいことを書きます。 すでにScratch 3.0が登場しているので多くの人には無用の記事の可能性が高いのですが、弊社で開発、販売している(いた)Nekoboard2がScratch2.0…

M5Stack用MusicIFで作るシンセサイザー

M5Stack用のMusicインターフェースボード(2019年冬発売予定)でシンセサイザーのデモを作りました。 ソースコード: https://github.com/144lab/M5Stack-MusicIF-Demo 以下はその実装の解説です。 USB-MIDIキーボード 以下の記述のspiRead関数でUSB-MIDIキーボ…

サンノゼのジャンク屋さんに行ってきました

Arm TechConのためにサンノゼに行ったわけですが、それだけというのもなんなので近くにあった大きなジャンク屋さんに行ってきました。 デイリーポータルZにサンタクララのHSC Electronic Supplyというジャンク屋さんの記事がありまして dailyportalz.jp 5月…

Arm TechCon 2019感想など

Arm TechCon 2019が終わったので、感じたことなどを書きます。 IoT機器のセキュリティはもはや当然 昨年の記事でも書きましたが、IoT機器のセキュリティはすでに必須のものになっているようでした。それだけ実運用されているということなんでしょう。「Root …

Arm TechCon 2019に来ています

144Labの大木です。去年も来ていたArm TechConに今年も来ています。 tech.144lab.com 今年は2019/10/8から10/10までの開催で、場所は去年と同じサンノゼのSan Jose McEnery Convention Centerです。去年と同じなのでホテルを取るのが楽でよかったです。 それ…

CircuitPythonの紹介

144Labの入江田です。 https://tech.144lab.com/entry/papyr にも書きましたが、 最近、CircuitPythonをいろんなデバイスで試しています。 CircuitPythonリポジトリ なぜCircuitPythonは作られたの? 組み込み向けPythonとしてpython-on-a-chipを始めとしてM…

Maker Faire Bangkokで展示した「10sec Game」について

先日(2019/01/18-19)タイのバンコクで開催されたMaker Faire Bangkokに、スイッチサイエンスも出展しました。 真ん中へんが消えてるのは接触不良っぽいです 出展するからには何か展示しないと、ということで、2017、18年にMaker Faire Tokyoで展示したLEDパ…

M5StickVの6軸センサについて

M5StickVの6軸センサですが、当初から公開されていたMPU6886ではなくSH200Qが搭載されている個体があると発表されています。 There are two versions of IMU sensors available at the current M5StickV (MPU6886 and SH200Q.)To identify the IMU sensor, y…

InsightSiPのデバイス関連情報セミナー

144Labのメカトロソフトエンジニアの入江田です。 2019年6月12日にInsightSiPのPresidentであるNick Wood氏による 「InsightSiPデバイスセミナー」 を弊社会議室にて開催しました。 私を含め弊社の技術・営業およびInsightSiPのデバイスに関心のある…

組み込み開発奮闘記(1)

最近、組み込み開発に寄っている144Labの入江田です。 組み込み向け開発を始めるにあたってどんなことを検討しているかなどをご紹介します。 組み込み開発といっても大きく2種に分かれます。 RaspberryPiなどのLinuxカーネルを載せたPC-OS上にアプリケーシ…

State of Arduino (Maker Faire Bay Area 2019)

こんにちは。144Labの菊地です。 5月17日から20日まで、サンフランシスコ・ベイエリアでMaker Faire Bay Area 2019が開催されました。このうち、Arduinoの共同創業者の1人であるMassimo Banzi氏による講演「State of Arduino」の内容をレポートします。 Ardu…

SEGGER Embedded Studioの紹介

144Labのメカトロソフト屋の入江田です。 ドイツの組み込み向け統合開発環境 を紹介します。 サイト: https://www.segger.com/products/development-tools/embedded-studio/ 外観 特徴 非常に親切&高機能&軽快な動作 パッケージマネージャにて必要な依存を…

M5StickCの小ネタ

みなさんこんにちは。スイッチサイエンスの大木です。 Maker Faire Kyotoが終わってほっとしています。出展された方も来場された方もおつかれさまでした。 さて、今回のMaker Faire Kyotoで突発的に少しだけ販売した、M5Stackの新製品M5StickCのスケッチを書…

NFC機器と高周波利用設備の型式指定申請

144Labの入江田です。 先日の「papyr」にNFCアンテナついてるけれど電波法的に問題ないのかという点ですが、 結論からいうと問題はありません。 総務省の高周波利用設備について https://www.tele.soumu.go.jp/j/sys/others/highfre/ 電線路に10kHz以上の高…

「Electronut LABS」のBLE開発ボード「papyr」の紹介

144Labの入江田です。 Tindieで見つけたE-Ink付きnRF52840ボード「papyr」を紹介します。 Nordic製nRF52840とBLEアンテナをモジュール化したMDBT50Q搭載 NFCアンテナ付き USB端子はファーム次第でUART/HID/MSDになる ボタンx1搭載 フルカラーLEDx1搭載 E-I…

BLE-Sniffer FW-V2の利用方法まとめ

144Labの入江田です。 今回はBLEパケットのスニッフィングを行うドングルを各種OSで動作させてみました。 利用可能なドングル nRF51系ドングルであればOKらしいが、動作確認できたのは以下の製品。 スイッチサイエンス nRF51822搭載 Bluefruit LE Sniffer bl…

うんこボタンの電源対策済み版について

144Labの入江田です。 うんこボタンの交換プログラムにお申込み中の皆様、大変お待たせしており申し訳ございません。 tech.144lab.com tech.144lab.com 上記の記事にてお知らせしておりました「電源対策済み版」と「新量産版」については双方に差分が発生し…

TinyGoで始める組み込みプログラミング

144labの入江田です。 今回TinyGoという素敵なプロダクトを試してみました。 TinyGoとは TinyGoは本家Go言語の組み込み向けのサブセット版。 本家Go言語はPOSIX-OSに対する機能依存が大きく、リッチなランタイムを持っています。その為、本来はOSを持たない…

LINE Thingsを試してみた

144labの入江田です。 LINE Thingsが面白そうだったので試してみました。 ここに書かれたドキュメント通りにやったらさっくり動きました! https://developers.line.biz/ja/docs/line-things/ LINE Developersコンソールにログインする プロバイダーを作成す…