RaspberryPi-PicoをArduinoで動かす

現在の状況 執筆時点(2021-04-13)で公式のArduinoCoreサポートにRaspberryPi-Picoが追加されまています。その環境のセットアップとサンプルコードを動かしてみます。 サンプルコード int led = LED_BUILTIN; void setup() { Serial.begin(115200); pinMode(l…

AlpineLinuxをRaspberryPiに簡単インストール

https://tech.144lab.com/entry/2020/08/21/alpine-headless-install この記事の内容だと失敗するケースが見つかったので改訂版としてこの記事を書きます。 AlpineLinuxはRaspberryPi用に公式イメージを配布しています。 執筆時点(2021−04−10)の最新バージ…

M5Stack Core2で複数の音を鳴らす

144Labの入江田です。 今回はM5Stack Core2で複数の音素材を同時に鳴らす方法をまとめてみました。 素材の入手 音素材の入手はフリー素材を公開しているサイトから。 素材の利用規約をよく読んで利用しましょう。 サンプリングレートは44.1KHzのものを入手し…

2軸加速度センサーIIS2ICLXブレイクアウトをTinyGo(nRF52840)で動かす

144Labの入江田です。 2軸加速度センサーIIS2ICLXブレイクアウトをArduino(nRF52840)で動かすの内容をArduinoではなくTinyGoで実装するときの方法を紹介します。 あらかじめ必要なもの Go v1.16.0以降(Goのインストール方法) TinyGo v0.17.0以降(TinyGoのイ…

2軸加速度センサーIIS2ICLXブレイクアウトをArduino(nRF52840)で動かす

144Labの入江田です。 今後スイッチサイエンスから発売する予定の傾斜センサブレイクアウトボードをnRF52840ボードとArduinoで駆動してみました。 STMicro社製の産業向け加速度センサIIS2ICLX「Tilt Sensor Module」(発売予定) STMicroが公開しているサンプ…

RaspberryPi-PicoをTinyGoでLチカする方法

144Labの入江田です。 TinyGoでRaspberryPi-Picoの実装を作れるらしいので試してみました。 現状、rp2040チップサポートはjeffmhastings氏によって試験的に作られたばかり。ソースコードからのビルドが必要ですのでclangかgccおよびmake、git、cmake、 ninja…

ArduinoでBLEアプリケーション(2)

144Labの入江田です。 今回はもうちょっと便利なものをBLEデバイスで作ってみます。 Google Meet 省エネミュートボタン Google Meetは以下のショートカットキーでマイクミュートをON/OFFできます。 WindowsまたはLinuxの場合: Ctrl+D macOSの場合: Cmd+D …

ArduinoでBLEアプリケーション(1)

144Labの入江田です。 BLEアプリケーションをArduinoを使って開発するための細かいノウハウを 何回かの記事にまとめてみます。 おすすめのターゲット ノルディックのnRF52シリーズをMPUとして持つボードがお勧めです。 Cortex-M4Fを搭載しておりfloat型計算…

ESP32-WROOM32のNRNDから考える、32と32Dと32Eの違い

ESP32-WROOM32とESP32-WROOM32DとESP32-WROOM32Eそれぞれの特徴や違いをまとめました。

arduino-cliによるArduinoアプリケーションの開発

144Labの入江田です。 Arduinoの開発にはArduinoIDEを使う方法が主流ですが、 今回はまだマイナーな「arduino-cli」を使った開発方法を紹介します。 2020/09/14にarduino-cliのv0.13.0がリリースされました。 初期にあった不具合もほとんど解消され安定して…

ラズパイにAlpine-Linuxを画面なしインストール

RaspberryPi 3 or 4 にAlpine-Linux(arm64)を画面とキーボードなしでインストールする方法。 144Labの入江田です。 alpine-linuxのインストールにはこれまで、画面とキーボードが必須だったのでインストールが結構面倒でした。 今回、ヘッドレスインストール…

リモート会議のあれこれ

144Labの大木です。ここのところの新型コロナウイルス(COVID-19)がらみの影響で、144Labとスイッチサイエンス、スイッチエデュケーションは「無理して出社しない」勤務になっています。 そこで社内の打ち合わせもリモート会議(オンライン会議、テレカン)に…

CES 2020 Arduinoブースレポート

現在(2020/01/07〜10)ラスベガスで開催中のCES 2020に来ています。みなさんおなじみArduinoのブースレポートです。 今回の目玉は2つ、Arduino ProブランドとArduino Portenta H7基板の発表です。 Arduino Pro Proと名がついて何がProなのかというのが最初の…

ハードウェアのデバッグについて

先日、IoT開発を始めたばかりという方から「ハードウェアのデバッグはどうやるんですか?」と質問を受けました。デバッグというか動作確認には各種測定器を使うわけですが、どういう手順でどういう測定器を使うかはあまり解説されていないと思ったので、まと…

「技適未取得機器を用いた実験等」の届出をしてみた

144Lab/スイッチサイエンスの菊地です。 昨日11月20日より改正電波法の一部が施行され、総務省電波利用ホームページ内に「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」のページが開設されました。 これは「技適」相当の技術基準を満たす無線機器については、実…

nRF52シリーズをArduinoで開発する方法

144Labの入江田です。 Adafruit_nRF52_Bootloaderですが、そのままArduino環境構築して利用可能なのを発見しました。 「Adafruit nRF52 by Adafruit(adafruit:nrf52) version:0.14.6」 というボードサポートを追加するだけでarduinoコードの実行とシリアルモ…

Scratch2.0 オフラインエディター Windows版で拡張機能の追加ができない時に試してほしいこと

Scratch2.0 オフラインエディター Windows版で拡張機能の追加ができない時に試してみてほしいことを書きます。 すでにScratch 3.0が登場しているので多くの人には無用の記事の可能性が高いのですが、弊社で開発、販売している(いた)Nekoboard2がScratch2.0…

M5Stack用MusicIFで作るシンセサイザー

M5Stack用のMusicインターフェースボード(2019年冬発売予定)でシンセサイザーのデモを作りました。 ソースコード: https://github.com/144lab/M5Stack-MusicIF-Demo 以下はその実装の解説です。 USB-MIDIキーボード 以下の記述のspiRead関数でUSB-MIDIキーボ…

サンノゼのジャンク屋さんに行ってきました

Arm TechConのためにサンノゼに行ったわけですが、それだけというのもなんなので近くにあった大きなジャンク屋さんに行ってきました。 デイリーポータルZにサンタクララのHSC Electronic Supplyというジャンク屋さんの記事がありまして dailyportalz.jp 5月…

Arm TechCon 2019感想など

Arm TechCon 2019が終わったので、感じたことなどを書きます。 IoT機器のセキュリティはもはや当然 昨年の記事でも書きましたが、IoT機器のセキュリティはすでに必須のものになっているようでした。それだけ実運用されているということなんでしょう。「Root …

Arm TechCon 2019に来ています

144Labの大木です。去年も来ていたArm TechConに今年も来ています。 tech.144lab.com 今年は2019/10/8から10/10までの開催で、場所は去年と同じサンノゼのSan Jose McEnery Convention Centerです。去年と同じなのでホテルを取るのが楽でよかったです。 それ…

CircuitPythonの紹介

144Labの入江田です。 https://tech.144lab.com/entry/papyr にも書きましたが、 最近、CircuitPythonをいろんなデバイスで試しています。 CircuitPythonリポジトリ なぜCircuitPythonは作られたの? 組み込み向けPythonとしてpython-on-a-chipを始めとしてM…

Maker Faire Bangkokで展示した「10sec Game」について

先日(2019/01/18-19)タイのバンコクで開催されたMaker Faire Bangkokに、スイッチサイエンスも出展しました。 真ん中へんが消えてるのは接触不良っぽいです 出展するからには何か展示しないと、ということで、2017、18年にMaker Faire Tokyoで展示したLEDパ…

M5StickVの6軸センサについて

M5StickVの6軸センサですが、当初から公開されていたMPU6886ではなくSH200Qが搭載されている個体があると発表されています。 There are two versions of IMU sensors available at the current M5StickV (MPU6886 and SH200Q.)To identify the IMU sensor, y…

InsightSiPのデバイス関連情報セミナー

144Labのメカトロソフトエンジニアの入江田です。 2019年6月12日にInsightSiPのPresidentであるNick Wood氏による 「InsightSiPデバイスセミナー」 を弊社会議室にて開催しました。 私を含め弊社の技術・営業およびInsightSiPのデバイスに関心のある…

組み込み開発奮闘記(1)

最近、組み込み開発に寄っている144Labの入江田です。 組み込み向け開発を始めるにあたってどんなことを検討しているかなどをご紹介します。 組み込み開発といっても大きく2種に分かれます。 RaspberryPiなどのLinuxカーネルを載せたPC-OS上にアプリケーシ…

State of Arduino (Maker Faire Bay Area 2019)

こんにちは。144Labの菊地です。 5月17日から20日まで、サンフランシスコ・ベイエリアでMaker Faire Bay Area 2019が開催されました。このうち、Arduinoの共同創業者の1人であるMassimo Banzi氏による講演「State of Arduino」の内容をレポートします。 Ardu…

SEGGER Embedded Studioの紹介

144Labのメカトロソフト屋の入江田です。 ドイツの組み込み向け統合開発環境 を紹介します。 サイト: https://www.segger.com/products/development-tools/embedded-studio/ 外観 特徴 非常に親切&高機能&軽快な動作 パッケージマネージャにて必要な依存を…

M5StickCの小ネタ

みなさんこんにちは。スイッチサイエンスの大木です。 Maker Faire Kyotoが終わってほっとしています。出展された方も来場された方もおつかれさまでした。 さて、今回のMaker Faire Kyotoで突発的に少しだけ販売した、M5Stackの新製品M5StickCのスケッチを書…

NFC機器と高周波利用設備の型式指定申請

144Labの入江田です。 先日の「papyr」にNFCアンテナついてるけれど電波法的に問題ないのかという点ですが、 結論からいうと問題はありません。 総務省の高周波利用設備について https://www.tele.soumu.go.jp/j/sys/others/highfre/ 電線路に10kHz以上の高…